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~炅チャンネル 第四十二章~ 「金継ぎ」のご紹介

2025/02/20

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元々個性的なお皿や器が金継ぎによって唯一無二のものになります。

皆様こんにちは。レストランの渡邉です。

 

「レストラン炅-kei-」をより知っていただく為に、シェフが厳選した食材や、関わる生産者さんを中心に  ピックアップしていきながら、レストラン炅ならではの「こだわり」「取り組み」をより多くの皆様に知って頂きたいという思いから始まった「炅チャンネル」。

 

 

 

今回は第四十二章です。

 

 

第四十二章では、お料理に深く関わる取り組みとして「レストラン炅-kei-」でも行っている、破損してしまった器を修復する際に用いられる日本の伝統技術「金継ぎ」についてご紹介いたします。

 

 

皆様は「金継ぎ」についてご存じでしょうか。金継ぎとは、割れたり欠けた器を、漆によって修復する日本の伝統技術です。「金」で「継ぐ」と表現しますが、実際には修復の過程においてほとんどを漆で行っており、最後の仕上げに金を用います。

 

 

割れた破片をくっつけ欠けた部分を埋めるのに漆を用い、最後に金粉を振り乾燥させて定着させます。金繕い、金直しとも呼ばれ古くから親しまれている技法です。漆は耐久性に優れているうえ天然素材であることから、食べ物を入れる器にも安心して使用できることが特徴です。

 

 

◇「金継ぎ」の手順◇


①漆固め
欠けている部分に透漆(すきうるし)を塗り、乾かないうちに余分な漆を拭き取ります。


②刻苧(こくそ)付け
欠けた部分のベースとなる刻苧を使って、元の形を復元していきます。


③錆漆付け
錆漆を使って、刻苧付けしてできたベースの仕上げを行います。


④塗りの研ぎ
弁柄漆(べんがらうるし)を塗り重ねます。ここまでの段階で持った漆を防水コーティングする役割があります。


⑤金粉蒔き(仕上げ)
再度、弁柄漆を薄く塗り重ね少し乾燥させたあと、金粉を綿にとり優しくまぶしていきます。


⑥金粉固め
①で使用した透漆を金粉の上から薄く塗り重ねます。一晩ほど乾燥させて完成となります。

 

 

「レストラン炅-kei-」で使用する器にも、金継ぎによって修復されたものが多くあります。割れ方にもそれぞれに個性があり、白、黒、青、透明など様々な色の器に金色の刺し色が入ることで、唯一無二の個性が輝く器となっています。

 

また、東急ハーヴェストクラブの他施設から使用しなくなった器やカトラリーを譲り受け、金継ぎやエイジング加工を施し再利用する取り組みも行っています。

 

 

「レストラン炅-kei-」では伝統技術継承やサステナブルの観点からこのような取り組みを積極的に行っています。ご利用いただいた際には、お料理と合わせて器にも注目されてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

以上、「炅チャンネル」第四十二回目でございました。

 

 

”毎月10・20・30の日は「炅チャンネル」”

 

 

引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

 

次回の「炅チャンネル」第四十三回目もご期待ください!


  • 同じお皿でも、割れ方も直し方も様々です。

  • 透明な器も金継ぎによって更に個性的に!

  • 割れたり欠けたお皿をストックし、スタッフが金継ぎすることによって修復します。

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