東急ハーヴェストクラブ南紀田辺
紀伊半島の南西部に位置する和歌山県。
沿岸には美しい海が広がり、
人々も海と深い関わりを持って暮らしてきた。
潮岬の沖合を流れる黒潮はクジラの回遊ルートで、
日本の古式捕鯨発祥の地も和歌山県と言われている。
また、黒潮の恵みを受けたサンゴや熱帯魚など
南洋の海の環境が垣間見られるのも魅力だ。
今回の特集ではそんな和歌山の海を
たっぷり楽しむ海洋体験に焦点を当てる。
My Harvest
江戸時代から集団捕鯨を行ってきたという和歌山県南部の太地町。日本における古式捕鯨発祥の地とされ、世界でもめずらしい鯨類に特化した「太地町立くじらの博物館」もある。
入館したらまずは本館を訪れてみよう。巨大ホールの天井から吊るされた15mにおよぶセミクジラや古式捕鯨船の実物大模型、骨格標本など圧巻の展示が出迎えてくれる。鯨類の生態や捕鯨の歴史などを学んだ後は、イルカショーが見られる屋外プールや海洋水族館「マリナリュウム」を巡ろう。
さらに敷地内には入江を生かした広大な自然プールもあり、ゴンドウの仲間やバンドウイルカなどが飼育されている。こちらではクジラのショーが開催されるほか、トレーナーと一緒に海に入ってイルカにタッチできる「ビーチでふれあい」や、カヤックに乗って間近で生態を観察したり、餌やりができる「カヤックアドベンチャー」もおすすめ。ここでしか体験できないひとときは子どもだけでなく、大人にも感動的な旅の思い出となるだろう。
本州最南端に位置する串本町。黒潮が流れる豊かな周辺海域は人類が守るべき自然としてラムサール条約にも登録されている。
こうした海を身近に感じられるのが「串本海中公園」だ。中核となる水族館では、串本の海に棲む約400種類もの生き物を飼育。大水槽を色とりどりの熱帯魚が泳ぎ回る様子は、まるで南国の海を彷彿とさせるだろう。
桟橋の先に建つ海中展望塔も必見だ。展望デッキから餌をまくと魚たちが美味しそうに食べてくれる。さらに塔内の螺旋階段で階下へ降りていくと、そこは水深6mの海中世界。季節によって変わる熱帯魚たちに間近で挨拶しよう。
また、桟橋から海中観光船「ステラマリス」に乗船すれば船底の展望室からサンゴの群生地を見ることもできる。そのほか飼育員さんがレクチャーする磯観察体験も実施されているので参加してみては。
「串本海中公園」と「太地町立くじらの博物館」の両方に入館できるセット券も販売しているため、ぜひ活用して和歌山の海の魅力を楽しみたい。