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京都鷹峯 & VIALA

雨の平等院

2021/05/27

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皆様 こんにちは

こちら京都は、緊急事態宣言の延長に次ぐ延長の影響で静かで寂しい梅雨入りとなりました。
同時に新緑の時期にも入り、晴れた日には過ごしやすい気候でございます。
皆様はお元気でいらっしゃいますでしょうか?

物静かな空気ではありますが、寂しい寂しいとも言っておれません。
今の京都をお伝えしたく、観光客の減ってしまった平等院へ行って参りました。
今回ご紹介する平等院は京都でも南の宇治市にございます。
当施設からは少し遠く洛中外となりますので、従来でも観光客も多くはなく落ち着いた雰囲気でございます。
宇治と言えばお茶の名産地でございまして、平等院近くにはお茶をお召し上がりいただけるお店が多数ございます。
今回は、緊急事態宣によりお越しになる人が減ってしまったので休業しているお店が目立っていました。


平等院には大きく分類して4つの魅力があるようでして、建築・彫刻と工芸・絵画・庭園となっています。

建築には10円硬貨に描かれた国宝・鳳凰堂をはじめ、観音堂、養林庵書院などの重要文化財が続きます。
西暦1053年に藤原頼通により建立された鳳凰堂は、その後時を経て2012年に大修理が行われまして、
現在は色鮮やかで雅なお姿でございます。
鳳凰堂の眼前には鯉が泳いでおり、見渡す景色も緩やかで、当時はこのような景色を見ながら
移り行く情勢に身を委ねていたのかなと想像しましたが、
実際には伝記とは違い平穏な時間を過ごしていたのではないかとも思えてきます。

お次は彫刻と工芸。私が最も見入ったのがこの彫刻と工芸の数々でした。
皆様もご存知の仏像や、天蓋なども含まれる内装。
銅で制作された一対の屋根飾り鳳凰。1万円札の裏面に印刷されたり、鳳凰堂の名前の由来となりました。
全ての作品が繊細な手仕事でして、作者の集中力の高さを感じました。
そして、現在はその多くがミュージアム鳳翔館に保管されており、間近で鑑賞していただくことが可能です。

絵画。代表作は壁画でございます。
九品來迎図は阿弥陀如来が自らを信ずるものの臨終に際して、その者の生前の行いに応じて九通りの方法で
魂を極楽の国土へと救っていく行程を絵画とした作品です。
緑色が鮮やかな京都の山々のがベースになっており、その山間に阿弥陀如来さまをはじめとする來迎メンバーが描かれております。
現在は色あせてしまった作品群ですがレプリカとして着色されなおしており、
その色彩感覚は大変美しいです。

鳳翔館内での写真撮影は禁止とされていますのでブログで掲載できませんでしたが、
是非皆様にもご覧いただき平安トリップして頂きたく存じます。

最後の魅力は庭園でございます。
こちらは名勝に指定されており、四季折々の植物をご覧いただけます。
春には桜・つつじ・藤棚
夏は百日紅・蓮・睡蓮
秋はもみじの紅葉一色になり
冬になりますとサザンカとツバキに雪化粧となります。
なんと贅沢なお庭でしょうか。

時間を忘却する毎日が続いた際には、桃源郷・平等院へ行きぼんやりするのも良いかもしれません★
住所:京都府宇治市宇治蓮華116
電話番号:0774-21-2861
拝観時間:8:30~17:30(授与所・鳳翔館は9:00~17:00)
拝観料:600円(鳳凰堂内部拝観は別途300円)
アクセス:JR・京阪宇治駅より徒歩10分
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