皆様こんにちは
今回は密を避け、京都の街中を散歩して参りましたのでご紹介いたします。
残念ながら、雨がそこそこ降る日でした‥‥。
(最近、私が休みの日にはよく雨が降るような‥梅雨のせいだと考えておくこととします)
当館前の土天井町のバス停から市バス⑥京都駅行きに乗車し、終点・京都駅前の4つ手前に「島原口」というバス停があります。
島原というのは、日本で初めて徳川幕府に公認された花街「島原(嶋原)」のことです。
今日では島原は花街としての組合は解散してしまい、京都の花街といえば、祇園甲部・先斗町・上七軒・祇園東・宮川町の五花街が
広く知られています。
しかしながら元来はこの島原が最も格式が高かったとも言われています。
散策に戻ります。
島原口のバス停を降りて少し北寄りの「大宮花屋町」交差点から西へ進みます。
信号のある壬生川通を越えると、いったん突き当たりますが、この突き当たりを左へ取るとすぐ右手に「島原大門」が住宅地の中に忽然と現れます。
現在残っている門は、1867年(慶応3年)に建てられたもので、登録有形文化財に指定されています。
また、門の右手には「出口の柳」と呼ばれる柳の木があります。
門をくぐり、一筋目を右に進むとすぐ左手にあるのが「輪違屋」さん。京都市指定有形文化財に登録されている、島原で唯一の置屋兼お茶屋さんです。
現在も数名の太夫さんを抱え、表に「観覧謝絶」の札が掲げられている、いわゆる一見さんお断りのお店です。
先ほどの通りをさらに西へ進むと左手にある立派な建物がかつての揚屋である「角屋」さん。国の重要文化財に指定されており、現在は公開中止と
なっていますが「角屋もてなしの文化美術館」としても公開されています。
幕末には勤王の志士の密儀が交わされたり、また新選組の隊士らも遊興を楽しむなど、幕末ファンにとってはたまらない歴史の舞台でもあります。
角屋さんの角から北へ上がり、突き当たりを右へ また突き当たりを右へ曲がったすぐ左手にあるのが「島原歌舞練場跡」です。
残念ながら取り壊されて現在は記念碑が残るだけとなっていますが、記念碑には『ゴンドラの唄』(いのち短し 恋せよ乙女…です)の作詞家でもある
吉井勇の短歌が刻まれています。
また、バス停への戻り道を来た道の一筋北側を戻ると、壬生川通を越えて大宮通りに出る手前に「内田漬物 本店」さんがあります。
帰路につく前にお土産を購入されるのもよいかもしれません。
ここまでぐるっと一周まわって30分から1時間弱といったところです。
角屋さんを見学する場合はお時間を取るべきかと思いますが、ちょっとした散策もよろしいのではないでしょうか。
ちなみに、島原の北には新選組の屯所も近くにある壬生寺界隈・東には西本願寺、南には梅小路公園・京都鉄道博物館・京都水族館といった名所も
ありますので、こちらを絡めて散策されるのもよいかもしれません。
■DATA■
角屋もてなしの文化美術館
京都市下京区西新屋敷揚屋町32
TEL 075-351-0024
開館期間 3月15日~7月18日・9月15日~12月15日
休館日:月曜日
WEB
ホームページはこちら内田漬物 本店
京都市下京区丹波口通大宮西入
TEL 075-371-3195
営業時間 10:00 ~ 17:00
WEB
ホームページはこちら※緊急事態宣言に伴い臨時休館・時間変更の場合がございます。
事前にご確認ください。